| 2001年3月27日 |
～20代独身社会人500人に聞く～
新世代コミュニケーション白書2001
その4 |
| 7.もしも携帯電話がなかったら／今後消えてしまうコミュニケーション手段 |
携帯電話がなかったら──
「電話代が節約できる」（54.2％）、「友人との仲が切れる」（24.0％）
今後消えてしまうと思うコミュニケーション手段──
「ラブレター（手紙）」（25.4％）、「暑中見舞い」（21.6％） |
携帯電話がなかったら、自分の場合何が変わると思うかを聞きました。
その結果、「電話代が節約できる」を半数強（54.2％）があげており、その費用がかなり負担になっているようです。その分、携帯電話にいかに依存しているかもうかがえます。
次に4人に1人弱（24.0％）が「友人との仲が切れる」としており、特に20～22歳では34.2％にのぼります。そのほかでは、「静かになる」（20.4％）、「仕事ができない」（14.4％）、「恋愛ができない」（8.2％）などの順となっており、携帯電話がなければ人間関係にかなり痛手を受けると考えている人が多いようです。一方、「変わらない」という人も2割強（21.0％）みられます。
また、前出3．で支出が極端に少ない「手紙」など、昔から長く続いているコミュニケーション手段のうち、今後消えてしまうと思うものについてもあげてもらいました。その結果、やはり「ラブレター（手紙）」（25.4％）が最も多くなっています。これは、携帯電話などの普及で必要がなくなるという認識からなのでしょう。以下、「暑中見舞い」（21.6％）、「年賀状」（18.6％）、「お中元・お歳暮」（16.2％）、「バースディカード」（14.8％）、「クリスマスカード」「祝電」（各12.8％）、「礼状」（10.6％）の順となっています。但し、「どれも消えない」（35.8％）という意見が3分の1以上を占めています。
これまでの調査結果から、携帯電話やEメール等を駆使して会社の外の友人たちと緊密なコミュニケーションを維持する一方で、社内の同僚や上司との関係は非常にドライに割り切る現代の若者像が浮き彫りになりました。しかし、「年賀状」などの昔からのコミュニケーション手段にも一定の価値を認めているという点は、これまでの「ドライな」若者のイメージとは異なっており、特筆できる点ではないでしょうか。
| 8.クレジットカードの所有枚数、使う頻度と使う場所 |
クレジットカードの平均所有枚数は「2.3枚」、
使う頻度は「月に2～3回」(20.8％)。
使う場所は､「デパート」（60.3％）が最も多く､「専門店」(48.8％) ､
「海外旅行先で」(36.2％) ､「飲食店」（24.4％）などが続く。
──食事は「ワリカン」で現金、買い物はクレジットカード、と使い分け！？ |
クレジットカードの使用状況について聞きました。
まずクレジットカードを持っている（73.0％、N=365）という人に、所有枚数を聞くと、「2枚」（35.3％）、または「1枚」（31.8％）がともに3割台で多く、次いで「3枚」（17.3％）、「4枚」（9.0％）、「5枚以上」（6.6％）という結果になっています。平均は「2.3枚」です。
またクレジットカードを使う頻度を聞くと、「月に2～3回」（20.8％）、「月に1回くらい」（19.7％）、「2～3ヵ月に1回」（15.9％）くらいが多くなっていますが、以下「半年に1回くらい」「週に1回くらい」（ともに11.5％）、「それ（1年に1回）以下」（9.3％）、「週2回以上」（5.5％）など、回答にはばらつきがみられました。なお平均は「月に1.8回」となっています。
さらに、クレジットカードの使用場所を聞くと、「デパート」（60.3％）が6割以上と最も多く、以下「専門店」（48.8％）、「海外旅行先で」（36.2％）、「飲食店」（24.4％）、「ガソリンスタンド」（16.7％）、「ホテル」（13.2％）、「旅行代理店（乗車券、航空券含む）」（11.0％）、「通信販売」（10.4％）などの順となっています。
性別にみると、《男性》では「専門店」（52.5％）、「デパート」（45.8％）、「飲食店」（37.9％）がベスト3なのに対し、《女性》では「デパート」（73.9％）が断然トップとなっているのが目立ち、次いで「専門店」（45.2％）、「海外旅行先」（43.6％）と、男女間の差が大きくなっています。また、「ガソリンスタンド」は《男性》（24.3％）が《女性》（9.6％）を大きく上回っています。
友人との飲食は「ワリカン」と現金での利用が多いものの、自分の買い物にはクレジットカードを利用することが少なくないことがうかがえます。
| 使用場所ベスト3→男女により使用場所の特徴が。複数回答 |
| （N=365） |
男性（N=177） |
女性（N=188） |
| 1位 |
専門店 52.5% |
デパート 73.9% |
| 2位 |
デパート 45.8% |
専門店 45.2% |
| 3位 |
飲食店 37.9% |
海外旅行先で 43.6% |
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※母数は、クレジットカードを持っている人（73.0％＝N=365）
以上
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