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ニュースリリース

2002年4月18日
携帯電話を使ってショッピング
ビザ・インターナショナル ユーシーカード株式会社 トヨタファイナンス株式会社 ビザ・インターナショナル、UCカード、トヨタファイナンス携帯電話の赤外線通信機能を利用した世界初のカード決済実験を実施
  ビザ・インターナショナル(以下Visa 日本総支配人:リチャード・チャン 所在地:東京都千代田区)、ユーシーカード株式会社(以下UCカード 代表取締役社長:上杉純雄 本社:東京都港区)、トヨタファイナンス株式会社(以下トヨタファイナンス 取締役社長:稲垣嘉男 本社:東京都江東区)は、KDDI株式会社(以下KDDI 代表取締役社長:小野寺正 本社:東京都新宿区)とクレジットカード会社4社が本日発表した第3世代携帯電話を利用したクレジット決済トライアルにおいて赤外線通信機能を利用したクレジットカード決済の実証実験を今年秋より開始することを発表しました。

  本実験は、国際的な赤外線通信仕様である「IrFM(Infrared Financial Messaging:赤外線金融取引通信)」を用いた実証実験としては世界初の試みです。

  今回の実験では、UCカード、トヨタファイナンスが、KDDI提供の携帯電話に収納されたUIM(User Identity Module) ICカードの内蔵チップに決済アプリケーションを登録し、店舗に設置されたカード端末との間で赤外線通信を用いてカード情報等をやりとりすることで、買い物代金の支払いが行われます。通信方法は、「IrFM」仕様をもとにVisaが開発した「Visa近接通信支払用金融情報仕様1.0版」に基づいており、カード番号などの情報は暗号化して通信されるため迅速で安全な決済が可能です。

  UCカード、トヨタファイナンス両社はVisaカード会員・加盟店の中からモニター参加者を各社500名、IrFM端末を各社100台程度用意し、携帯電話をカードと同様に利用できる環境を提供、技術およびマーケティングの両面から新しい支払方式の有効性を検証します。Visaは、技術・マーケティングの両面から本実験を全面的に支援し、本実験を「いつでも、どこでも、どんな方法でも」支払いが可能なuコマース(ユニバーサル・コマース)実現のための重要な試みと位置付けています。KDDIは、モニター参加者向けの第3世代携帯電話端末機を提供します。

  本実験で利用する決済仕様が全面的に普及すれば、現金やクレジットカードなどを持ち歩かなくても、携帯電話を使った安全なショッピングが可能になります。また、無人店舗や自動販売機、電子チケットなど、従来はカード決済になじまないと考えられてきた場面でも、本仕様に基づく端末を設置すれば、おつりや小銭などの心配をすることなく商品・サービスを購入することが可能となります。本実験は、消費者にとって、携帯電話による決済取引という新たなライフスタイルを実現するための大きな一歩といえます。

  本実験は、本年秋より半年間にわたり実施されます。参加各社は、通信方式や決済方法などにおける問題点等の整理を行った上で、来年を目途に本格的商用段階に移行する計画です。参加各社は、他のカードブランド、カード会社、携帯電話会社にも広く門戸を開くことで、本格的なモバイルコマースの新しい流れを作っていきたいと考えています。

IrFM(Infrared Financial Messaging)仕様について
  IrFM(Infrared Financial Messaging: 赤外線金融取引通信)仕様は、赤外線データ通信による決済を安全に行うために規定された技術仕様です。この仕様は、赤外線データ通信の標準化組織であるIrDA(Infrared Data Association)により規定されており、クロスチェック(CrossCheck)、CSAM、エクステンディド・システムズ(Extended Systems)、ハレックス・インフォテク(Harex InfoTech)、インジェニコ(Ingenico)、 In2M、リンク・エボリューション(Link Evolution)、ノバログ(Novalog)、NTT、NTTドコモ、パーム・コンピューティング(Palm Computing)、パーソナル・ソリューションズ(Personal Solutions)、東芝TEC、ベリフォン(Verifone)、Visa、ビボテク(ViVOtech)、ザイログ (Zilog)の各社の協力により作成され、本年2月に正式発表されました。また、Visaは「Visa近接通信支払用金融情報仕様1.0版」を本年1月に発表しました。これは、IrFM仕様を基に赤外線通信による決済を行う場合の基本的な技術要件を規定したものです。

以上



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